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その一話
“こんな美味しい海苔あったんや!なつかしい!”丸大大森の海苔と私が始めて出合ったのが、約10年前です。その時の海苔は、伊勢の初摘みでした。私の性分は、自分が美味しいと思うもの、気に入った物は人に差上げたくなるので、社長に「この海苔」を分けてほしいお願いしたら、もう無いと言われ益々海苔のことが知りたくて入社させていただきました。海苔の事を知れば知るほど思いが膨れ上がり、今では多くの方に老若男女、国籍関係無く召し上がっていただけるようにと海苔塩、海苔ケーキ、海苔せんべいetc楽しく考えています。
その二話
前回は美味しい海苔との出会いでした。今回は食べるお話を致します。
食べるということはとても大切な事と思います。私たちが元気に生きる為に、ただ食べるのではなく、美味と感じ、楽しく食べることがとても大切な事と思います。
私は以前に入院生活を経験しています。絶食で点滴だけの日々が1ヶ月近く続き、体重も10㌔減りました。やっと食べられるようになり最初に出たおもゆの美味しかった事!
今でも覚えています。お粥になり普通食が出るようになると見る見る体重も戻りました。
今は食べられる幸せを感じつつ人間に生まれた喜びを感じつつ、日々楽しく仕事に生活に忙しく過ごしております。
2/19
過日、父親のおかげでなつかしい味を思い起こしました!病床に就いております父に元気になってもらおうと「食べたいものない」と聞きますと、福神漬、たこ焼きが食べたいと言いますので、買って食べさせますとイメージが違うといいます。?と思い私も食べてみますとなるほど昔食べた味と違います。福神漬を売っている所も少なくましてや赤くて小さな小さなれんこん、きゅうり、なすなどが入っている昔ながらの味の福神漬はありません。たこ焼きも今のジャンボたこ焼きではなく、1こが口に入り噛むと小さく切ったたことソースと青のり粉が口に広がる・・・。最近は味や形が改良されて昔ながらが少なくなり寂しいです。でも今回、福神漬に感謝です。あれこれ探しているうちに名前の由来を知る事が出来、そうしますと福神漬に愛着がでてきました。これからはいろんな名前の由来を調べることにはまりそうです。
5/24
しばらくご無沙汰の間に夏の気配を感じる時節になりました。
今回は「味」のお話をします。味と言いましてもただ美味しいとか不味いではなく懐かしい味のお話です。インターネットでしそ風味のりをご注文頂いたお客様がとても嬉しいメールを下さいました。
実家のお母様が「お姉ちゃんこれ憶えてる?もうかえないかな~」と当時四角い箱だったしそのりの入れ物を出してきました。本当に古いです。かれこれ10年はなるのではと思います。シール部分はなんとなく黄ばみ、とても古い入れ物を母は大事にしまってありました。「まだいい香りするよ~」と中も洗っていなかったのでしその良い香りがしました。今は結婚されて埼玉に居られる妹さんも「懐かしいね~憶えてる~お母さんが好きで必ず家にいつもあったね~本町に買いにいかされたね~」 お母様も60歳を過ぎられたそうですが「ほんと~もう一度食べれるんだね~」とビックリするくらい喜んで、空き箱を見るたびに「もう一度食べたい」と思って下さっていたそうです。
お母様と娘さんお二人の10年程前の光景が微笑ましく想像できます。旧の風味のりは全形10切80枚が四角い容器に入っていました。しそ、わさび、めんたいの他にゆず、七味もありました。
最近、私も自分の今日までの人生で懐かしい味を思い出します。幼稚園時代ちょうど今頃の季節に朝、母と近くのいちご畑にいちごを買いに行って食べた甘酸っぱい味や学生の頃、試験勉強を晩くまでしていて深夜食べたラーメンの味などドラマと味が密接につながっているように感じます。当店の海苔も多くの方々のいろんなドラマに関わっているかと思いますと、どうぞ幸せをお届けする海苔であってほしいと念じます。
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